ヒペリオン
土星 IV
ヒペリオンに関する事実
- ヒペリオンは、土星に知られている16番目の衛星
です:
- 土星からの距離:1,481,100 km
- 直径:286 km (410 x 260 x 220)
- 質量:1.77e19 kg
- 「ハイピーリアン」と発音します。
- ギリシャ神話では、ヒペリオンは巨人族で、ガイアとウラヌスの子供で、ヘリ
オスの父です。
- 1848年、
ボンドと
ラッセルにより発見されました。
- ヒペリオンは、太陽系の非整形(非球形)の物体で一番大きいです。
プロテウスがかなり大きいのですが、そちらはほと
んど球形です。
- 土星の他の月と同じように、ヒペリオンの密度は低く、水性の氷とごくわずか
な岩石でできていることを示しています。
- しかし土星の他の月とは異なり、ヒペリオンは低い
アルベト値(.2 - .3)をしています。
これは表面がなにか暗い物質で覆われていることを示しています。
その物質は
フェーベ(ずっと暗い)が
イアペトゥスの近くを通過した際、そこから
もたらされたものかもしれません。
- 観測衛星ボイジャーの画像は、
ヒペリオンの自転がカオス的であることを示しました。
すなわちヒペリオンの自転速度や方向はまったく予想不可能ということです。
ヒペリオンは、太陽系でカオス的な自転をすることが知られている唯一の天体です。
- これはヒペリオンの表面が、全体的に均一なことを説明しているのかも知れま
せん。土星の他の惑星は、対照的に軌道運行の前面半球と後面半球で異なった表面を
しています。
写真
- (上) ヒペリオン
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- ヒペリオン
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- 土星の衛星、ヒペリオン、遠距離像
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- 土星の衛星、ヒペリオン、近距離像
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- 土星の衛星、ヒペリオン、最接近像
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ヒペリオンに関するもっと詳しい情報
未解決の問題
- ヒペリオンの自転はなぜこのように奇妙なのでしょうか? なぜそれは土星の
他の衛星のように同期的に固定されていないのでしょうか? それはヒペリオンの不
整な形と関係があるのでしょうか?
- ヒペリオンの軌道は、いくぶん偏心的です。 他の小型の不整形の衛星群(そ
れらについてはほとんどデータがありません)で、偏心的な軌道をもつものも、やは
りカオス的な自転をしているのでしょうか?
... 土星
... ティタン
... ヒペリオン
... イアペトゥス
...
ビル・アーネット著;1994年10月18日更新
久島 昌弘 訳;1995年11月 4日更新