ヤヌス
土星 X
ヤヌスに関する事実
- ヤヌスは、土星に知られている6番目の衛星です:
- 土星からの距離:151,472 km
- 直径:178 km (196 x 192 x 150)
- 質量:2.01e18 kg
別名:1980 S 1
- 英語では「ジェイナス
」と発音します。
- ヤヌスは、門や扉の神で、二つの顔が反対側を向いたように描かれます;
英語の「1月(January)」の語源でもあります。
- フランスの天文学者、オードウィン・ドルフュスにより、1966年に発見されました。
- ドルフュスがヤヌスの発見者とされていますが、彼が観測したのが
ヤヌスなのか
エピメテウス
なのかははっきりしていません。
1978年、ラーソンとファウンテンが、土星から15100km離れたところには、
実際は二つの月があることを観測しました。
1980年に、宇宙探査機
ボイジャー
が土星に到着して初めて、二つの衛星を区別するための正確な位置がわかりました。
- ヤヌスと
エピメテウスは
「共有軌道」にあります。
ヤヌスとエピメテウスの軌道半径は50kmしか差がなく、
それぞれの衛星の直径よりもわずかな差です。したがって軌道速度はほとんど同じで、
速い方が遅い方をゆっくりと追い越します。
二つの星は接近するにつれて、運動量の一部を交換します。
その結果、低い軌道にある衛星は加速して高い軌道へ、
高い軌道にある方は低い軌道へと移動します。
このようにしてこの二つの衛星は軌道をいれかえるのです。
入れ替えはだいたい4年に1度、起こります。
ここで示す軌道のデータは、ボイジャーが接近した時のものです。
- ヤヌスには非常にクレーターが多く、そのうちいくつかは直径が30km以上あ
ります。しかし線条はほとんどありません。その表面は
プロメテウスよりも
古く、
パンドラ
よりも若いようです。
写真
- (上)ヤヌス43k gif
- ヤヌス(低解像度)14k gif
-
ヤヌス15k gif
- ヤヌスの地図
102k gif
ヤヌスに関するもっと詳しい情報
未解決の問題
- ヤヌスについては、ほとんど何も知られていません。
- エピメテウスとの共有軌道は、安定しているのでしょうか?
... 土星
... エピメテウス
... ヤヌス
... ミマス
...
ビル・アーネット著;1994年 2月 2日更新
久島 昌弘 訳;1995年 9月 3日更新