カリスト
木星 IV
カリストに関する事実
- カリストは木星木星の8番目の惑星で、2番目
に大きいです:
- 木星からの距離:1,883,000 km
- 直径:4800 km
- 質量:1.08e23 kg
カリストは
ガリレオ衛星の、一番外側のものです。
- 「カリスト」と発音します。
- カリストは妖精で、ゼウスに愛され、ヘラに憎まれました。ヘラは彼女を熊に変え
、ゼウスはそれを天空に置き、大熊座の星座にしました。
- ガリレオと
マリウスにより、1610年に発見されました。
- カリストは、大きさは
水星よりわずかに小さいだけですが、質量は3分の1です。
- カリストと
ガニメデには、岩石の核があり、その
回りを水、あるいは水の氷のマントルが包んでいて、表面は氷でできていると思われ
ます。
タイタンと
トリトンも
同様です。
- カリストの表面は完全にクレーターで覆われています。いくつかの大きなクレー
ターは、同心円状に輪で囲まれています。それらは巨大なひび割れで、永続的な、ゆっ
くりとした氷の動きでなめらかになっている様に見えます。このようなものの最大のも
のは
ヴァルハラ(写真3)と命名されています。表面は
月や
火星の高地のように、とても
古いものです。
- ヴァルハラは、多重輪構造の盆地の最もドラマチックな例です。こ
のような構造は非常に大きな衝突によってできると考えられています。このようなもの
の他の例として、
月の東の海、
水星のカロリス盆地などがあります。
- ガニメデと同じように、カリストの古いクレーターも崩壊しています。そこには
月や
水星では普通に見られ
るような、高い輪状の山脈や、放射状の線や、中央の窪みがありません。
- カリストのもう一つの興味深い特徴は、衝突によるクレーターが、長く、一直
線に並んだ
Gipul Catenaです(写真9)。これはおそら
く、木星の近傍を通過中に潮汐力でばらばらになった天体(ちょうど
シューメーカー−レビー第9彗星のような)がカリストに衝
突してできたものと思われます。
- 複雑な地形を持つガニメデと違って、カリストはほとんど地質構造学的な活動が認
められません
(写真5)。カリストは、他のもっと複雑な構造の世
界を比較するための、よい比較対象になります。
写真
- (上)カリストのカラー写真
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- 木星の衛星、カリスト
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- カリストでの衝突の
痕跡、ヴァルハラ
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- 非常に高解像度のヴァルハラ
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- カリストの衝突による
クレーター
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- ヴァルハラのもう一枚の写真
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- 望遠レンズによるカリスト(フィルタなし)
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- 望遠レンズによるカリスト(フィルタなし)
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- Gipul Catena
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カリストに関するさらに詳しい情報
未解決の問題
- カリストとガニメデは、なぜこのように異なっているのでしょうか?
- カリストの内部は、まだ水なのでしょうか?
... 木星
... ガニメデ
... カリスト
... レダ
...
ビル・アーネット著;1994年 9月29日更新
久島 昌弘 訳;1995年 9月 1日更新