Yvonne Marie Andres著 email andresyv@cerf.net
グローパルスクールハウス・ディレクター
インターネットを利用したビデオ会議には、しっかりとした回線と強力なパソコン が必要です。ですから、電子メールの方が簡単に送れるような情報を提供するため にビデオ会議を使うのは意味のないことです。ビデオ会議は、ほかの方法では実現 できないような体験と双方向性をもたらすためのものです。これはテレビよりは良 いものですが、実際に人々が面と向かって交流することに勝るものではありません。
このことから、私たちはビデオ会議をもっと効果的なものにするために次のような 助言をいたします。
発言者が原稿を読んでいるとき、見ている人にはほとんど額しか見えません。 そのかわり、話すときには発言者は、ニュースキャスターがするように、 カメラを直接見なければいけません。これをやるための1つの方法として、 発言原稿を大きな文字で印刷しておいて キュー・カード(せりふ掲示板)を作るとよいでしょう。
キュー・カードを持つ人は、発言者が原稿を見るときにカメラの方を向くように、 カメラの後ろに立っていなければなりません。
インターネットで音声を送る技術はまだちょっと原始的です。 調子の良いときにはとても明瞭な音声を送れますが、調子の悪いときには とぎれとぎれになってしまいます。音声状態を良くするために、いくつか 良い方法があります。
発表者は物語の語り部のようなものだと自覚するべきです。 自分の物語をふくらませるために写真や掲示物を使うことを勧めます。 写真をカメラの前に持ち上げて画像を静止させるだけのことです。 そしてその写真にまつわる話を語ります。このやり方は、しゃべる“頭” をいつまでも眺めているのよりもずっと効果的な方法です。
“生放送”のビデオを利用する最大の理由は、視聴者が発言者に反応を返す ことができることです。CU-SeeMeは一方的な放送には向いていません。 そんなことならテレビの方がもっと便利です。ですから、あなたが発表する ときには(長くても)10分ごとには中断して、反応を返せるようにするべきです。
生徒たちに、たとえ自分が発言しているのではない時でもカメラに 写っているのだということを思い出させましょう。視聴者がそわそわしたり、あくび をしたり、おしゃべりをしていたりするのを見ると、とても気が散ります。 今起こっているイベントに全身の注意を傾けるのは礼儀正しいエチケットです。 もし、自分が注意をそらせなくてはならない場合には、他の参加者の気を 散らせないために自分側の画像を静止(pause)させましょう。
服装にもショーアップ効果があります。イベントが始まる前に、何が最も 見栄えが良いかを試しておきましょう。
良いビデオ会議には、会議の司会者が主要な役割を持ちます。 司会者は歓迎の言葉をのべ、参加者のそれぞれに発言の順番が来たこと を知らせますし、会議の進行のペースを保ち、終了へと導きます。
リハーサルをするのはとてもよい考えです。あなたの生徒はカメラの前で 練習すべきですし、イベントの前に何度かお互いに批評しあっておくべきです。
生放送のビデオ会議はひとつのショーです...そしてそれは技術的な問題が あったとしても!続けられなければなりません。 (技術的な問題はおそらく は起こります。私を信じてください。)
もし、参加者のひとりがクラッシュ(crash)したり、時間切れ(timeout)したり、 消えてしまっても、その穴埋めをする司会者や他の参加者がいます。 たいていの場合、“行方不明者”は自分で戻る方法を見つけるものです!
(Copyright: Yvonne Marie Andres, Global SchoolNet Foundation, 1993)
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